幼いお子さんのお葬式で気をつけておくこと【細心の気遣いを】|葬儀Book

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2014年12月25日
幼いお子さんのお葬式で気をつけておくこと【細心の気遣いを】

幼いお子さんのお葬式はとても深い悲しみに包まれるもの。ご両親や遺族の方々にかける言葉も見つからないかと思います。もしもそのお葬式に参列する場合どのようなことに気をつけるべきなのでしょう。細心の心遣いのポイントを紹介しています。

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子供の葬儀

幼いお子さんのお葬式というのは、参列する側にとってもより深い悲しみに包まれるものです。

本当なら、あと何十年も生きて楽しいことや嬉しいことをたくさん味わったはずなのに、不幸にもそれができなくなってしまった故人。それを考えるだけで、いてもたってもいられない気持ちになると思います。遺族の方々はそんな現実とすぐには向き合えないものなのではないでしょうか。

もしもあなたが幼いお子さんのお葬式に参列する機会があるとすれば、そのご両親や遺族の方々にどのように声をかけてあげればいいでしょうか。

自分だったらかける言葉が見つからないと考える人も多いかと思います。 幼いお子さんのお葬式に行く際に気をつけることを考えてみましょう。

子供を連れていかない

どんな親でも他人の子と我が子を重ねて見てしまうものです。もしも自分の子供と亡くなったお子さんが友人などではないのなら、子供を連れて参列するのは控えましょう。特にご両親には悲しみが増す原因になってしまうと思います。

何もわからない子供にしてみればお葬式というものは退屈な儀式です。はしゃいでしまったり、大きな声を出したりすることがあるかもしれません。そんな元気な姿は遺族の方にはとても辛いものに映ると思います。

自分の子がまだ赤ちゃんだったとしても、やはり同じように遺族の方々にはその時代の故人を思い出させるきっかけとなってしまうのではないでしょうか。

また遺族の方々とお話をする際に自分の子供の話題を出すことも控えるべきなのではと思います。

亡くなった原因など何も聞かない

ご両親、親族の方は現実を受け止めるのに精一杯な状態です。まだ心の整理なんかはまったくといっていいほどできていないと思います。

亡くなった原因が事故であれ病気であれいろいろと聞かれて、それに答えるというのはとても辛いことのはずです。

これは他のお葬式でも常識的なマナーですが、特に幼いお子さんを亡くされたのならより気をつけるべきポイントといえるでしょう。

無理に励ましたりしない

ご両親と会話をする際、なんて声をかければいいのかとても難しいと思います。しかしこちらがその悲しみを100%理解するのは絶対に不可能なこと。

どんな言葉を使ってもその悲しみを癒したりはできない、ということをまず知っておくことが大事だと思います。せめてできるだけつらさが増すことがないように細心の気遣いして接するようにしたいものです。

友人という場合も多いかと思いますが、無理に励ましたりするのは余計に傷ついてしまうことがあります。今は見守ってあげることしかできないのではないでしょうか。

「頑張れ」などという元気づけようとする言葉ではなく、「辛いね」などの寄り添う言葉をかけてあげるようにしてください。また遺族の方々の言動にはけして否定することのないようにしましょう。

間違っても「早く忘れることだよ」とか「きっとまた子供できるよ」などのデリカシーに欠ける言葉は言ってはいけません。

葬儀後の精神的なケア

幼いお子さんを亡くされたご両親は憔悴しきってお葬式も何がなんだかわからないまま終わってしまうことと思います。お葬式でこちらができることといえば精神的に安定するように助けてあげることしかないでしょう。

遺族の方々の悲しみはお葬式が終わってもずっと続きます。そこで、お葬式の後の精神的なケアをしてあげるということも重要だと思います。

もしも故人の親が友人だった場合には、いつでも力になるということ、いつでも話を聞くということを伝えて気持ちが落ち着くのを待ってあげるようにしましょう。

自分に何ができるのかを考えてみる

幼いお子さんのお葬式というのは誰にとっても本当に辛いものです。参列する人も都合で参列できなかった人も、葬儀屋さんにとってもこれ以上ない悲しみを感じるものだと思います。

しかし遺族の方々、特にご両親にとっては、こちらが想像もできないほどの苦しみを乗り越えなければいけないものになるでしょう。

かける言葉さえ見つからないのでとても接することが難しいかと思います。そこで多くの人がしてしまいがちなのがお子さんの話題を意識しすぎて、不自然に他の話題をしてしまうことです。

これもまた遺族の方々にとってはつらく感じることなのかもしれません。

じゃあどうすればいいのかというと、無理して声をかけることはせずに一緒に寄り添い偲んであげることしかできないのではないでしょうか。

著者:ねじ山ねじ

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兼業ライターとして活動しています。何かの合間にさくっと読めるものを書いてますので気楽に読み流してください。