【ポイントまとめ】失礼なし、弔辞の書き方の基本術|葬儀Book

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2013年4月29日
【ポイントまとめ】失礼なし、弔辞の書き方の基本術

故人と最後のお別れの言葉をまとめた「弔辞」。いつ自分に出番が来るかわからないからこそ、今のうちに基本だけでも知っておいて損はないのではないでしょうか。 基本的な構成や忌み言葉など書き方のマナーを学び、失礼に当たらない、100%の気持ちを込めた弔辞を作成しましょう。

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安心してお別れを迎えるための弔辞作成術

いつ訪れるかわからない不幸、そしていつ出番がくるかわからない弔辞。
自分の気持ちを100%伝える場ですが、どのような文章を書けばいいのか、失礼にあたらない文章の書き方などわからない事も多いかと思います。

ここでは、弔辞を作成する際の文章の基本について紹介します。

弔辞の基本

弔辞の内容は、故人の業績や人柄をたたえ、親しい友人であれば自分の気持ちを個人に話しかけるようなつもりで書いていきます。

しかし、弔辞は故人に向かって呼びかける内容にはなっていますが、実際に聞くのは遺族や列席者の方です。故人へ自分の気持ちを伝えるのももちろん大切ですが、遺族や列席者への慰めの言葉も忘れてはいけません。

ですので、弔辞を書く際は、「故人の業績・人柄をたたえ、遺族へ慰めの言葉をしるして結ぶ」という形が基本的な構成となります。

弔辞の構成

弔辞はゆっくり読んでも3~5分程度で読み終える文章量がベストとされています。大体原稿用紙2,3枚程度となります。
弔辞が上手く書けない場合は、以下の順序を踏まえて書くと、上手に考えを書くことができます。

  1. はじめの言葉 ・・・ 訃報を聞いた時の自分の気持ちを述べます。
  2. 「突然の訃報に、驚きと悲しみでいっぱいです。」など

  3. 個人と自分の関係、エピソード ・・・ 思い出話などを披露し、故人の人柄や功績を紹介します。
  4. 「私が困難に直面した時、いつも助けてくれたのが○○さんでした。」など

  5. 遺族へのお悔みの言葉 ・・・ 残された遺族に対する思いやりを述べます。
  6. 「心より哀悼の意を表します。」など

  7. 結びの言葉 ・・・ 故人への哀悼の言葉を述べ、結びます。
  8. 「やすらかにお眠りください。」など

また、弔辞のはじめは「○○さん」など、故人への呼びかけから始まるのが多いとされています。

しかし、良い文章を書くという事はもちろん大切ですが、一番大切なのは、素直な気持ちを言葉にのせることです。

忌み言葉に注意

弔辞には、使うには適さない「忌み言葉」というものがあります。自分は良しと思っていても、遺族や参列者の方の中には不快感を覚える人も多くいるでしょう。
また、そうでなくともそのような言葉は縁起が悪いので、使わないのがマナーです。

  • 重ね言葉 ・・・ 不幸が重なるとされる
  • 「重ね重ね」「たびたび」「次々」など

  • 継続や再来を表す言葉 ・・・ 不幸が長引くとされる
  • 「続く」「重ねる」「再び」など

  • 「苦」や「死」を連想させる数字
  • 「9」「4」など

  • 悪いことを連想させる言葉
  • 「つらい」「大変な事」「とんだこと」など

  • 直接的な表現
  • 「死亡」「生きている頃」「生存中」など

  • 宗教的禁句
  • 仏式 → 「迷う」「浮かばれない」など
    神式・キリスト教式 → 「供養」「成仏」「ご冥福」など

タモリ氏の弔辞

タモリ弔辞全文 – ripping yard (http://www.rippingyard.com/seed/1073/)

上記リンクに書かれている長文は、漫画家の故・赤塚不二夫氏の葬儀において、タモリ氏が読まれた弔辞です。この弔辞は強く心が打たれる文として、また、「白紙の弔辞を読んでいた」という話で話題にもなりました。

弔辞のテクニックを分析するというのは余り褒められたことではないかもしれませんが、「もし自分にその役割が来たとき、自分の気持ちを100%伝えるためにはどうすべきか?」と考えた時に読み直して参考にするとよいでしょう。

ちなみに、このタモリ氏の弔辞文の技法について、以下のサイトで解説がなされていました。そちらのリンクについても紹介します。

タモリの弔辞は白紙だったか検証してみた。 - サンキュータツオ教授の優雅な生活 (http://39tatsuo.jugem.jp/?eid=144)

真相を書いてしまうと、タモリ氏は友人のプロデューサーに「手にしたのは白紙だった」と明かしていたそうですが、白紙の弔辞でこれだけ心の動かされる文章を書けるというは、100%の気持ちがこもっているということなのでしょう。

著者:安達リス

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本にお茶、お絵かきアイテム、動植物を愛する文字書きです。いろんなものを吸収するべく趣味の範囲を超えたテーマを取材・執筆しています。中の人などいません。