元気なうちに行うべき【終活】で身辺整理を始めよう|葬儀Book

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2013年5月9日
元気なうちに行うべき【終活】で身辺整理を始めよう

近年話題の「終活」。元気なうちに身辺整理をはじめ、残された家族に迷惑をかけず、余裕を持った余生を送るために始めてみませんか?葬式からお墓、遺言やエンディングノートなど、どのような事に注意すべきか、詳しく紹介していきます。

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人生の終わりに向けた「終活」を行おう

終活とは「終焉に向けて行う活動」という意味の言葉で、「残った人たちに迷惑が掛からない様、生きているうちに身辺整理を行う」という意味のほか、「人生が終焉するまでの今後をより豊かに生きていくための活動」などと解釈されています。
この終活は2009年ごろに誕生したと言われ、2010年には「ユーキャン新語・流行語大賞」の60語にもノミネートされました。

新語・流行語大賞 2010 ノミネート語

こちらでは、終活の際に行っておきたい、基本的な情報を紹介していきます。お葬式の準備も含め、しっかりやっておきましょう。

葬式

自身が亡くなった後に行われるお葬式。もし葬式の形式で希望がある場合は、亡くなる前に意志を表示しておくとよいでしょう。
葬式には様々な形式があります。一般的なものから自分だけの個性的なもの、さらに現代では大規模なお葬式を行わない「直葬」も増えています。

主な葬儀の種類

社葬・合同葬

企業の重役が社員が亡くなった際に企業が行う葬儀。
合同葬は遺族や複数企業合同で行う形式。

家族葬・密葬

家族単独や親族のみで行う葬儀。

仏式葬儀・キリスト教葬儀・神式葬儀

各宗教に合わせた葬儀。

自由葬

従来の葬儀にこだわらずに自由な発想で行う葬儀。

市民葬

市や区など自治体が行う葬儀。

無宗教葬

宗教家を呼ばずに自由な形で行う葬儀。

生前葬

本人が生きているうちに行う葬儀。

直葬

葬儀を行わず、火葬のみを行う。

お墓

死後の事を考えるのなら、お墓のことも考えておきましょう。お墓は葬儀と違い、維持のためのランニングコストもかかってくる場合がありますので、しっかりと考えておきたいものですよね。

主な墓の種類

和型墓石

角柱型のお墓。伝統的で日本で最も多く利用されている。

五輪塔

塔の形をしているようなお墓。塔のそれぞれの部分が人の体を象徴している。

洋型墓石

横長の竿石を利用したお墓。「心」などメッセージを掘る人も多い。

デザイン墓石

和型・洋型にとらわれない個性を前面にしたお墓。趣味や職業をイメージしたお墓が多い。

永代供養墓

お寺が永代にわたって供養・管理をしてくれるお墓。お墓の問題などを解消してくれる。

遺言書による相続

終活で忘れてはいけないのが、相続の問題です。相続というのは葬式において、問題・トラブルが起こりやすい事柄でもあります。
相続でトラブルを起こさないためにも、しっかり遺言にて意思表示をしておきましょう。

遺言書には主に3種類があり、それに則らないと遺言無効になってしまうかもしれません。そうならないためにも、遺言の書き方について把握しておきましょう。

主な遺言書の種類

自筆証書遺言

遺言者が全文自筆、承認不要。もっとも簡単な反面、トラブルも起きやすい。

公正証書遺言

公証人が口述筆記にて作成、承認が2人必要。公証人役場で保管されるので偽造トラブルが起きにくい。

秘密証書遺言

本人or代筆、ワープロ・タイプライターにより作成、公証人1人+承認2人必要。遺言の内容を秘密にできる。

遺産の分け前については、遺言内容によって決定します。これを指定相続分と言います。逆に遺言による指定がない場合は、配偶者が半分、残りを子どもたちで分けることになります。これを法定相続分となります。
出来るのであれば法定相続分で分けるにしても遺言に書きしるし、その理由、そして残された家族に仲良くする旨の言葉を添えておくと良いでしょう。

エンディングノート

エンディングノートとは、自分の身に何かが起こった時のために、伝えておきたい事柄を書き記しておくためのノートです。
今ではエンディングノート専用のノートが販売されたり、自治体・NPOなどが行う「終活講座」にて無料配布されたりするなど、終活において必須のアイテムとなっています。2011年には、このエンディングノートを題材とした映画も登場しています。

もしもの時に役立つノート – コクヨ

映画「エンディングノート」オフィシャルサイト

遺言書との違い

もしものために伝えておきたいことを書き記すためのエンディングノートですが、似たようなもので「遺言書」がありますよね。一体、どのような違いがあるのでしょうか。

まずは法的効力の違いです。
遺言書は法的な根拠を持っており、死後に効力を発揮します。
しかし、エンディングノートにはそのような法的根拠を持っておらず、亡くなった後に効力を持つことはありません。

しかし、エンディングノートには「自由に書くことのできる」というメリットがあります。
遺言書の場合、規定された書き方(自筆証書遺言、秘密証書遺言、公正証書遺言の3種)に沿って書かないと、無効になってしまう場合もありますが、エンディングノートにはそのような事はありません。
ですので、財産関係などは遺言書に、葬儀や供養の希望などはエンディングノートに、と使い分けることも可能です。

著者:安達リス

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本にお茶、お絵かきアイテム、動植物を愛する文字書きです。いろんなものを吸収するべく趣味の範囲を超えたテーマを取材・執筆しています。中の人などいません。