オリジナリティあふれる自分だけの葬儀を!今どきの葬儀事情
何度か葬儀に参加してみると、誰の葬儀であっても葬儀会社が違ってもだいたい中身は一緒であることに気づきます。
故人が信仰していた宗派による違いはあれども、葬儀会社によって準備された葬儀の多くは仏式で執り行われるので式の内容はそんなに変わるものではないのです。
しかし、いざ自分の番が来てみるとお仕着せの式では何かつまらない、何か物足りないと感じるのが人の業。自分にしかできない、自分にしかふさわしくない葬儀をやってほしいと思うものなのです。
葬儀に自分らしさを込めた「自分葬」
最近注目を浴びている葬儀のスタイルに「自分葬」があります。
これは、故人が自分自身で内容を生前から企画しプロデュースした葬儀のことです。
特徴としては、「仏式・神式・キリスト教式などの宗教に捉われない」「遺影を自分の気に入っている物にできる」「会場で流す音楽を決められる」…など、まさに微に入り細を穿つが如しです。
自分葬を行うには、生前の内に自分葬を扱っている葬儀会社と契約してどんな内容にしたいかを相談・企画していく必要があります。
自分葬のメリットとは?
自分葬は故人自身の考え方や生き方、人柄を思わせる内容を強く反映させることが出来ます。生前好きだった音楽、葬儀には似つかわしくないが生前に好んでいた花、湿っぽいのが嫌いだから笑いながら見送ってほしい…、そういった故人を偲ばせる内容を葬儀と密接に盛り込むことが出来ます。
また、事前から準備しておく必要があるので葬儀費用の負担を遺族に背負わせないということもメリットといえます。
自分葬のデメリットは?
遺族にしてみれば、自分葬は故人最後の頼みだからやらないわけにもいかない。しかし、あまりにも個性的な内容だと外聞も良くないと敬遠することもしばしば。そのため、葬儀会社のプラン通りに進行する葬儀を上げることになることも。
自分葬を出すには前もって家族と話し合っておくことも大事です。
音楽好きな人にはたまらない音楽葬
生前、音楽をこよなく愛した人や歌手や作曲家など音楽業界に深くかかわっていた人の場合、葬儀の際にも音楽を背景に流してほしいと思うものです。
故人が好きだった曲を流すことは仏式葬儀でも珍しくなくなっていますが、音楽をもっと深い形で葬儀に盛り込んだのが「音楽葬」です。
音楽葬では、生演奏による音楽を背景にして葬儀が行われます。そのため通常の葬儀用施設では難しく専用のホールなどが必要になるというデメリットがあります。
これからの時代は葬儀もIT化する!?
今や一家に一台が当たり前になりつつあるパソコン。もはやIT技術なしでは日常生活が送れないほどです。
そして、IT化の波は葬儀業界にも訪れています。デジタルサイネージ(電子看板)を葬儀に活かす技術が業界内外から注目を浴びています。
祭壇や遺影を画面に表示したデジタルサイネージを利用することで、葬祭用施設でない会場でも葬儀を行うことが出来るようになるというのです。
また、故人の生前の姿を映した動画を流すこともできるのでオリジナリティあふれる葬儀が可能になります。
デジタルサイネージを導入している葬儀会社はまだ少ないものの、導入事例が増えていく可能性は十分にあります。