【要注意】葬儀を出すときに気をつけたい6つの大変|葬儀Book

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2012年8月21日
【要注意】葬儀を出すときに気をつけたい6つの大変

誰しも葬儀での失敗談は一つや二つ持っているもの。挨拶を間違えた、焼香の仕方が分からなかった、香典袋に名前を書き忘れた…後になれば笑い話で済むけれど当事者にしてみれば決して笑いごとではなかった大変な話を紹介します。

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

意外と多い、葬儀の時に大変だった話

葬儀に参列する立場では「急な話で喪服を準備する暇がない」「香典袋に中身を入れ忘れてしまった」「正座で足がしびれて立ち上がるときに他の人に倒れこんでしまった」…など、うっかりミスで起こした失敗談は幾らでも出てくるものです。

しかし、葬儀を出す立場の失敗談や失敗未遂談はむしろ苦笑しか出てこない話ばかりです。たとえば「仏さんが棺桶に入らなかった」「祭壇の飾り付ける花が足りなくなった」「呼ばれたお坊さんの宗派が違っていた」など、葬儀の裏方である喪主や遺族、葬儀屋は気が気でない思いをすることになるのです。

年末年始、お盆中の不幸は大変!

ある日突然、健康だった人がポックリ逝ってしまうことは良くあること。そして葬儀の日程が家族の結婚式のような、被ると縁起でもない日であることもまたよくあることです。
そんな葬儀が大変なことになりやすい時期が年始年末、そしてお盆中です。

年末年始やお盆中は休みだから家族親戚が集まるから都合がいいのではないか、と考える人もいますが実際はもっと切実な理由で大変なことになります。
それは、「葬祭施設・火葬場が休みになること」です。正月三が日は葬祭施設も火葬場も休みになっていることが多く、三が日を過ぎないと通夜も出せないことがしばしばです。
また、お盆中は友引が重なってしまうと縁起が悪いので葬祭施設が休みになってしまい、予約で満杯になってしまうことが多いのです。

夏場も冬場も遺体安置は大変!

長い闘病生活の後や旅先で遭遇した不慮の事故の後は、故人に自宅で休んでもらいたいと思うのが人情というもの。
しかし、夏場や冬場の遺体安置は大変な思いをすることになりやすいのです。

夏場は高温のため腐敗が早くなりがちで、ドライアイスの消費量が多くなり大量の二酸化炭素が発生してしまいます。窓を開けて空気の入れ替えをしなければ二酸化炭素で蝋燭が消えてしまうし、窓を開ければ虫やら猫やらが外から飛び込んでくるしで、とにかく大変です。

冬場は寒いからドライアイスなしでも大丈夫だろうと思うかもしれませんが、もっと大変です。寒さで死後硬直が進み、納棺の際に必死の思いで詰め込まなければならなくなります
じゃあ暖房を掛けておけばいいだろうと思うかもしれませんが、暖房で部屋の温度が高くなると今度は腐敗が進行して大変なことになります。

棺桶に入らなくて大変!

故人の若いころは筋骨隆々でスポーツマンで体系も欧米人に負けず劣らずだった、こんな人の場合は体のサイズに合う棺桶がなくて大変な思いをしたという遺族や葬儀屋の人は少なくありません。

棺桶のサイズは背の高さに合わせて準備するものですが、故人の背が高すぎてピッタリのサイズが用意できないということは良くある話です。
では、どうするのかというと仏さまの足をゴキゴキ折り曲げて胡坐をかかせるようにして棺桶に体を合わせるのです。これは遺族も葬儀屋の人も気が気ではありません。
海外の場合は足を切断して詰め込むことがあるというからこれまた大変な話です。

参列客が多すぎて大変!

葬儀の会場は、生前の交友をもとにして「大体このくらい」という参列客の数を割り出して葬儀屋と決めることになるのですが、予想以上に参列客が来てしまい大変なことになることもよくある話です。

参列客が予想以上に多くても、予備のパイプ椅子や香典返しの追加発注はできるものなので何とかなるといえば何とかなるのですが、葬儀会場のスペースが足りなくなったり焼香が予想以上に遅くなってスケジュールが乱れたりしてしまい、大変な思いをすることになります。

さすがに映画や演劇のように立ち見してもらうというわけにはいかないので、できればある程度余裕をもって会場を決めた方がいいでしょう。
余剰スペースが出来てしまっても葬儀屋さんが調節してくれます。

しゃしゃり出てくる人がいて大変!

葬儀を出すとなると親戚に葬儀に詳しい人がいると、「あれはダメだ」「これが必要」と口出ししてくることがよくあるものですが、親戚である分喪家の面子を立てようとしているだけまだマシなものです。
もっと大変なのは、故人の知人や近所の人というだけで葬儀に深くかかわろうとしてくる人がいるということです。

的確なアドバイスをしてくるだけならまだしも、ふんぞり返って「あれをしろ、これをしろ」「なぜ言うことを聞かない」と自分のいうことを聞かせようとしてくるだけ。手伝いに呼んだはずなのになぜか喪主より偉そうにしているのです。
これは実体験の話で恐縮なのですが、このタイプの人が遺族を差し置いて故人の身に付けていたアクセサリーを、勝手に遺族以外の人間へ形見分けする話をまとめていたことがあります。
(そんなことは遺族が知る由もないのでアクセサリーを形見分けしたら、後で貰うつもりだった人に睨まれました。)

棺桶の搬出が大変!

住み慣れた家から会場へ、または出棺のために会場から棺桶を運び出す時というのはとにかく大変なものです。
引っ越しや模様替えの時などで本棚やソファーを搬入するでも難儀するものですが、棺桶となるとさらに大変。重さ40~50㎏以上、縦2m近くの棺桶を数人がかりで持ち上げるまでは良いのですが、壁や家具にぶつけないよう動かすだけで一苦労します。
どうにかこうにか表に出しても霊柩車が家から離れた場所に停まっていたりすると疲労感はさらにアップします。
通夜の前に火葬する地域の人がうらやましくなることも…。

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
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ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども